守護獣(しゅごじゅう)の道 ·
カードの彼方(かなた)へ
守護獣はあなたのお好きな獣ではございません。趣味(しゅみ)でもございません。自(みずか)らの意志を持ち、あなたの生(せい)に招き入(い)る存在 · 条件を立てる存在でございます。

世界のほぼあらゆるシャーマンの伝統に同じ姿が現れます — 人を伴(ともな)い、守り、導き、教える獣の同伴者でございます。シベリアでは獣の霊と呼ばれ、先住アメリカの伝統ではスピリット・アニマル、日本では大神(おおかみ)や狐(きつね)、ヴードゥーにおいては特定のロアが現れる獣の姿として。西欧の新霊性(しんれいせい)はそこから「守護獣(しゅごじゅう)」という概念を蒸留(じょうりゅう)してまいりました — しばしばカードの形で、しばしば浅(あさ)く、しばしばお好きな獣と混同(こんどう)されながら。本稿はその紋切り型(もんきりがた)の背後にある深さを再び見えるようにする試みでございます。
本稿は全般のシャーマニズム俯瞰「シャーマニズムの真相(しんそう)」の一主題を深めてまいります。
守護獣が「ではない」もの
三つのよくある誤解(ごかい) —
守護獣はお好きな獣ではございません。幼少より猫を愛してきた方が、自動的に猫を守護獣とするのではありません。守護獣は自(みずか)らを選びます · しばしば本人の予想に反して。最初に、なじみのなき、あるいは居心地(いごこち)の悪い獣を授かる方も少なくありません。
守護獣は象徴(しょうちょう)ではございません。自立した意志を持つ存在でございます。装飾(そうしょく)のごとく選ぶことはできず、応(こた)えるか応えない、来るか来ない、それは獣の側にございます。
守護獣は恒久(こうきゅう)の保証ではございません。関係は手入(てい)れを要します。実践者が幾月(いくつき)もその伴(ともな)いを顧(かえり)みなければ、近づきは失われてゆきます · 真の関係が手入れなくして色褪(あ)せるのと同じように。
守護獣が「である」もの
シャーマンの伝統は守護獣を幾(いく)つかの次元で描いてまいりました。
自立した霊的(れいてき)存在として
古典のシャーマンの諸文化において、守護獣はもう一つの実相(じっそう)の層に生きる実在の存在として理解されてまいりました。実践者から独立した自(みずか)らの存在を持ち、人に向くときは自(みずか)らの理由により向きます · 多くの場合、その人が必要とする任(にん)あるいは真理がございます。
特定の質(しつ)を担う者として
それぞれの守護獣は、実在の獣に関わりつつ、それを元型として凝縮(ぎょうしゅく)した質を担います。狼は群れの意識(いしき)、領の明らかさ、静けさを担い、鷲(わし)は遠見(とおみ)、太陽への近さ、突(つ)きの精密(せいみつ)さを担います。兎(うさぎ)は速さ、警戒(けいかい)、豊穣(ほうじょう)を担います。これらの質は呪術的(じゅじゅつてき)に「授(さず)けられる」のではなく · 関係を通じて実践者の内に親(した)しまれ、強まってまいります。
内なる仕事の鏡として
深層心理(しんそうしんり)の読みにおいては、守護獣は注意を要する魂の側面の鏡でもございます。狼を守護獣として授かる者はしばしば、群れへの帰属(きぞく)と領が主題となる相(そう)へ呼ばれます。守護獣との出会いは同時に、自身との出会いでもあるのでございます。
守護獣はあなたの物ではございません。あなたに委(ゆだ)ねられているのです。これを理解する者は、それと異(こと)なる仕方で働きます。
いかに守護獣を見いだすか
古典の伝統において、最初の出会いはトランスの旅において起こります。シャーマンは求める者を意識の変性(へんせい)状態へ導きます、しばしば太鼓(たいこ)を以(もっ)てして(トランスの技法もご参照ください)。そこにて獣が現れます。規(のり)はこうでございます — 同じ文脈に三度現れる獣が守護獣である、と。望むものではなく。
最初の出会いはしばしば儚(はかな)きものです。獣は短く姿を見せ、何かを語り、また消えます。月日(つきひ)を経て手入れされれば、関係は深まってまいります。一生をかけて再び再び自身の守護獣と出会い、常に新しき層(そう)を見いだす方々もおられます。
守護獣の種類(しゅるい)
シャーマンの伝統において、いくつかの種類の獣の同伴者が区(わ)けられてまいりました。
- 生涯(しょうがい)の守護獣 · 長きにわたり伴う中心の獣 · しばしば最初に現れるもの
- 場面(ばめん)の守護獣 · 特定の任あるいは生の相のために来り、また去る · より多く、より短く
- 影(かげ)の獣 · 生において整理を要するときに現れる · 心地よくはないものの癒(い)やしを伴います
- 危険にして異(い)なる獣 · 蜘蛛(くも)、蛇(へび)、猛禽(もうきん) · 西欧でしばしば拒まれますが、最も深き音(おん)信を担います
- 祖霊(それい)の獣 · すでに家系あるいは民との関係に在る獣
関係の手入(てい)れ
守護獣を持つ者は、いくつかの手段(しゅだん)で関係を手入れいたします。
規則的(きそくてき)な内なる出会い。週に一度、獣を呼ぶ短きトランス。語る時、聞く時、在る時を。
祭壇(さいだん)における像(ぞう)あるいは表(あらわ)し。絵、小さき像、象徴 · 日々の生において獣の臨在(りんざい)を感じうるに保つもの。
実在の獣を知ること。狼を守護獣とする者は狼について読み、記録を観(み)、可能ならば実際の狼を観察(かんさつ)するのがよろしゅうございます。実在の獣とその元型(げんけい)の霊は結ばれており、両者を知ることで両者を敬(うやま)うのです。
獣の質における自身の実践。狼と働く者は群れとの結びを手入れし、静けさを磨(みが)き、領に心(こころ)を傾(かたむ)けます。これこそ真の仕事 — 獣を持つのではなく、獣を体現(たいげん)することでございます。
Shamanic Worlds の中心としての狼
Shamanic Worlds の中心の守護獣は狼でございます — 二つの理由により。まず、狼シャーマンの奥儀(おうぎ)の道がマーク・ホサックの中核の仕事であること。次に、狼は世界のいくつかの大いなるシャーマンの諸文化に現れる獣であること — 日本の大神(おおかみ)、アフリカのアヌビス(ジャッカル)、北欧のフェンリル。狼と働く者は普遍に働くのでございます。
詳しくは中軸の論考守護獣(しゅごじゅう)としての狼もご参照ください。
Shamanic Worlds における守護獣の仕事
狼シャーマンの奥儀(おうぎ)の道のライブの行事において、守護獣の仕事は導かれたトランスにおいて執り行われます。参加(さんか)される方は最初の出会いを安全に導かれます。統合(とうごう)と手入れはのちに共同体の中で伴われます。長期にわたり道を歩む者は、いくつかの獣に出会われます · 多くの場合、年月(としつき)を超えてとどまる生涯の守護獣と、来ては去る場面の守護獣を。
自身の守護獣に出会う
守護獣との出会いは、狼シャーマンの奥儀(おうぎ)の道のライブの行事における導かれたトランスにて訪れます。