用語集

シャーマニズムの用語

参照のための用語集でございます。本サイトでなじみの薄い用語にお目にかかった折に、簡潔なご案内をご覧いただけます。日本語をお話しになる読者の方にとって馴染み深い日本由来の用語(神道(しんとう)、修験道(しゅげんどう)、陰陽道(おんみょうどう)、密教(みっきょう) など)は最小限の補注のみとし、ヴードゥー・西アフリカ・エジプト・道教・狼シャーマニズムなど、他文化に根ざす用語に重きを置きました。

シャーマニズム伝統(でんとう)の用語集(ようごしゅう)
用語(ようご) · 用語集(ようごしゅう)

A

祖霊(Ahnen)シャーマニズム全般

別の層の実在における、生(なま)きた対話の相手。伝統的な文化においては独自のカテゴリーの霊的存在として認められ、西欧的な意味の「故人」とは異なります。

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祭壇(Altar)シャーマニズム全般

空間における気の錨。装いを超えて、目に見えぬものを定期的にお迎えする場でございます。

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天照大神(Amaterasu)日本 · 神道

日本の太陽神。記紀神話における伊邪那岐命の禊(みそぎ)より生まれたとされます。(日本の読者にはなじみ深い)

アヌビス(Anubis)エジプト

ジャッカルの頭を持つエジプトの神。ミイラ作りと死者の導き、冥府の審判での心臓の秤量を司ります。境界の守護者。

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アシェ / アセ(Ashe)ヨルバ / ヴードゥー

言葉が現実となる力。行いや祈り(いのり)、所作の効力。氣・気・セケムにあたるアフリカ的概念。

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B

八卦掌(Bagua Zhang)道教 · 中国

「八卦の掌」。円を歩む道教的心身の業。円は宇宙的な幾何学であり、単なる飾りではございません。

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バロン・サムディ(Baron Samedi)ヴードゥー · ゲデ系

墓地の主。境界の戦士、死を前にして笑う者。シルクハットに濃きサングラス、ラム酒と煙草を好みます。

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八仙(Baxian)道教 · 中国

道教の八人の仙人。実在もしくは伝説のなかの人物で、修練により不老不死に到達した者。

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D

ダンバラ・ウェド(Damballah Wedo)ヴードゥー · ラダ系

白き創造の蛇。ハイチのヴードゥー万神の最古かつ最高位のロア。妻は虹のアイダ・ウェド。

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丹田(Dantian)道教 · 中国

体内の気の中心。多くは臍下二指のあたり。気功(きこう)・太極拳(たいきょくけん)・内丹において気を集める処。(日本でも丹田として親しまれています)

道場(Dōjō)日本 · 武術

「道の場」、稽古の場。マーク・ホサック博士(はかせ)は独立した天狗(てんぐ)阿闍梨道場を主宰しております。

E

エスクリマ(Escrima)フィリピン

フィリピンの武術。棒、短刀、山刀を用いる。本来はアニミズム的世界観に根ざし、祖霊(それい)との関わりやアンティンアンティンの護符と結びついております。

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エルズリ・ダントル(Erzulie Dantor)ヴードゥー · ペトロ系

黒き母なる戦士。預けられたものを、堪えがたきほどの烈しさをもって守るロア。

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F

フェンリル(Fenrir)北欧

北欧神話の狼。シャーマニックに読めば、既存の秩序を破る、馴致されざる狼の気。

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符(Fu)道教 · 中国

道教の符 · 黄紙に朱の朱書。護り、禁、招き · 効力ある文字。

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不動明王(Fudō Myōō)日本 · 密教

日本の密教の中心的な明王(みょうおう)。右手に剣、左手に羂索、背光に火焔をまといます。(日本の読者にはなじみ深い)

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G

ゲデ(Ghede)ヴードゥー

死・墓地・境界に関わるロアの一族。バロン・サムディとママン・ブリジットがその頭目。賑やかで猥雑で機知に富み、しかし深きを湛えます。

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アフリカオオカミ / 金色ジャッカル(Golden jackal)アフリカ · 狼

2015年のDNA研究(けんきゅう)によりアフリカオオカミ(Canis lupaster)と同定されました。大いなる狼のアフリカの分流。

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H

ハトホル(Hathor)エジプト

牡牛(雌牛)の頭を持つ、愛・音楽・歓びの神。怒れるセクメトの優しき姉妹であり、伝承によっては同一の神の二つの顔。

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ヘカ(Heka)エジプト

エジプト的な意味での呪術(じゅじゅつ)の力。神格でもあり、儀礼(ぎれい)を執り行う者の力でもございます。アシェやマナに対応するエジプトの概念。

ホルス(Horus)エジプト

隼。イシスとオシリスの子。父の仇を討ち、マアトのためにセトと闘う、エジプトの戦士の元型。

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ウンガン(Houngan)ヴードゥー · ハイチ

ハイチのヴードゥーの男性祭司。女性の祭司は「マンボ」。

I

稲荷(Inari)日本 · 神道

稲・収穫・成功の神。日本各地に三万を超える稲荷(いなり)神社。狐(きつね)がその眷属。(日本の読者にはなじみ深い)

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イシス(Isis)エジプト

偉大なる母なる神にして呪術師。引き裂かれたオシリスを甦らせた。ヘレニズム世界では普遍的な女神として広く崇められました。

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J

精(Jing)道教

精 · 最も濃密で身体に近い基本の力。道教の三宝の第一。

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K

神(Kami)日本 · 神道

神道における霊的存在。山、樹、川、石、土地、祖霊などに宿ります。(日本の読者にはなじみ深い)

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穢れ(Kegare)日本 · 神道

生のなかで積もる気の澱。倫理的な汚れではなく、禊や大祓(おおはらえ)によって祓(はらえ)われるべきもの。(日本の読者にはなじみ深い)

氣(Ki)日本

気、息。心身を結ぶ精妙なる層。中国の気にあたります。(日本の読者にはなじみ深い)

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狐(Kitsune)日本

狐の霊。化身する者。稲荷の眷属。古くは長き齢を経て人の姿をとると伝えられます。(日本の読者にはなじみ深い)

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言霊(Kotodama)日本 · 神道

言葉に宿る霊力。日本の思惟においては言葉は中立ではなく、名指したものを生ぜしめます。(日本の読者にはなじみ深い)

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護りの獣(Krafttier / power animal)シャーマニズム全般

自らの意志をもつ動物の同伴者。好む動物ではなく、現れる動物。トランス・ジャーニーにおいて出会います。

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九字(くじ)切り(Kuji Kiri)日本 / 道教系

臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前 の九字。手印(いん)を結びつつ唱える儀礼の業。道教の『抱朴子』に淵源を持ち、後に修験道や忍術(にんじゅつ)に受け継がれました。

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L

ロア(Loa / Lwa)ヴードゥー · ハイチ

ハイチのヴードゥーの万神に属する独立した霊的存在。神でも聖人でも単なる祖霊でもなく、固有のカテゴリー。好み、色、律動を持ち、具体的な存在として扱われます。

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ルー・ド・バロン(Loup de Baron)ヴォドゥン · コートジボワール

コートジボワールの西アフリカ・ヴォドゥンに伝わる狼の霊(カリブのヴードゥーとは別の系譜)。境界の守護者。

M

マアト(Ma'at)エジプト

コスモスの秩序、正義、真理。駝鳥の羽根とともに描かれます。冥府の審判では、心臓がこの羽根と量られます。

ママン・ブリジット(Maman Brigitte)ヴードゥー · ゲデ

バロン・サムディの妻。墓石の女主人。鋭く烈しき気性。アフロ・カリブ万神において数少ない白人系の特徴を持つロア。

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マリネット(Marinette)ヴードゥー · ペトロ系

ペトロ系の火の戦士のロア。ハイチ革命に結びつきます。優しき相ではなく、滞りを破る要のあるときに招かれます。

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奥儀(おうぎ)の道(Master Path)Shamanic Worlds

マーク・ホサック博士とアイリーン・ヴィースマンによる、五つの系譜を貫く複数年のシャーマンの伴いの道。

密教(Mikkyō)日本 · 仏教(ぶっきょう)

日本の真言(しんごん)宗・天台宗にあたる秘密の伝。真言・印・曼荼羅(まんだら)を用います。(日本の読者にはなじみ深い)

禊(Misogi)日本 · 神道 / 修験道

神道・修験道における水の清めの行。多くは滝行として行われます。(日本の読者にはなじみ深い)

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N

内丹(Neidan)道教

「内なる丹」。精・気・神の三宝の変容を行う、道教の中心的な行。

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忍術(Ninjutsu)日本

忍の伝統。その根は修験道・密教と深く結びつきます。本サイトではシャーマニックな側面を、tengu-akasha-dojo.de では田口流の技法をそれぞれ扱います。

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O

オグー / オグン(Ogou / Ogun)ヴードゥー · ヨルバ起源

鉄のロア。鍛冶師にして戦士、決断と切断の力。ハイチ革命において解放を求めた者たちの守護者。

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大祓(Oharae)日本 · 神道

半年に一度の集まりにおいて、共同体の穢れ(けがれ)を祓う「大祓」。(日本の読者にはなじみ深い)

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大神 / 狼(Ōkami)日本

狼と大神 · 同音であることが日本における狼の信仰の神学的基盤となります。三峯神社・武蔵御嶽神社の主神。

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陰陽道(Onmyōdō)日本 · 道教系

陰陽の道。平安朝廷の呪術 · 天文、卜占、禁厭。安倍晴明(あべのせいめい)がその代表的な存在。(日本の読者にはなじみ深い)

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オシリス(Osiris)エジプト

殺害され、再び繋ぎ合わされた者 · 人類最古の復活神話の主。死者の国(ドゥアト)の主。

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御札(Ōfuda)日本 · 神道

神の御札(おふだ)。神の御霊をご家庭にお招きし、狼が自らの領を守るがごとくお守りいたします。(日本の読者にはなじみ深い)

P

パパ・レグバ(Papa Legba)ヴードゥー · ラダ系

辻の主。杖と藁帽の翁。彼への呼びかけなくして、ヴードゥーの儀礼は始まりません。

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ペトロ(Petro)ヴードゥー · ハイチ

ハイチのヴードゥーにおける「熱き」ロアの一族。奴隷化と抵抗の経験のなかでハイチに生まれた系譜。鋭く、迅く、熱き性質。

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Q

気(Qi)道教 · 中国

生命の力 · 体内を巡る動の気。内丹において三宝の二。精と神のあいだに位置します。

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気功(Qigong)道教 · 中国

気の業。シャーマニック・道教的に読めば、武人の身体の方法論。息・姿勢・志向のいとなみ。

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R

ラー(Ra)エジプト

太陽を天空に運ぶ太陽神。多くの王朝で最高神とされ、セクメトの父。

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ラダ(Rada)ヴードゥー · ハイチ

ハイチのヴードゥーにおける「涼やかな」ロアの一族。最も古き層であり、フォン、ヨルバなど西アフリカ起源を多くもちます。古典的儀礼の秩序。

S

三宝(San Bao)道教 · 中国

精・気・神の三宝。道教の身体気のいとなみの三層。

セケム(Sekhem)エジプト

威ある現存、力。気やアシェに対応するエジプト概念。セクメトと同根。

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セクメト(Sekhmet)エジプト

獅子の頭を持つ戦士の神。ラーの怒りより生まれた娘。セケムの力を怒りの相のうちに体現します。

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神 / シェン(Shen)道教 · 中国

神(しん) · 意識に最も近き気。三宝の三、道教の気の変容における最も精妙な形。

式神(Shikigami)日本 · 陰陽道

陰陽師(おんみょうじ)に従う霊。儀礼により召され、任務に結びつけられて使われます。(日本の読者にはなじみ深い)

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神道(Shinto)日本

神の道。日本の最も古き、自然に深く根ざした霊性(れいせい)。(日本の読者にはなじみ深い)

修験道(Shugendō)日本

山岳修行を通して験力を得る道。山伏(やまぶし)の伝統。神道・密教・道教の融合。(日本の読者にはなじみ深い)

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シンビ(Simbi)ヴードゥー · コンゴ起源

淡水のロア。泉、川、虹の主。呪術の媒介、「ロアのなかの金細工師」と称されます。

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T

太極拳(Taichi Chuan)道教 · 中国

太極の拳。道教の動の瞑想(めいそう) · 緩やかな形は動きのうちなる瞑想として。

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滝行(Takigyō)日本 · 修験道

山伏が滝に打たれ、真言や経典を唱える行。中心となる禊の形。(日本の読者にはなじみ深い)

天狗 阿闍梨 道場(Tengu Akasho Dōjō)マーク・ホサック · 独自の系譜

マーク・ホサック博士の独立した武術の道場。忍術の身体的伝授(でんじゅ)の場。ウェブサイト: tengu-akasha-dojo.de

トート(Thot)エジプト

朱鷺の頭を持つ書記・智恵・呪術の神。冥府の審判の記録者。効力ある言葉の神。

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トランス(Trance)シャーマニズム全般

シャーマンの業を可能とする、変容した意識の状態。失神ではなく、覚醒しつつ焦点を結んだ、別なる感応(かんのう)の形。

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U

ウジャト(Udjat)エジプト

ホルスの眼。覚醒、修復、護りの徴。エジプトの象徴体系において護符として用いられます。

V

ヴェヴェ(Veve)ヴードゥー · ハイチ

ロアを招くために地に描く儀礼の線文。各ロアは固有のヴェヴェを持ちます。

ヴードゥー / ヴォドゥン(Vodou / Voodoo / Vodun)ハイチ · アフリカ

西アフリカに起源を持つアフロ・カリブの宗教。ハイチではヴードゥー、西アフリカではヴォドゥン、英語ではしばしば Voodoo。今もなお生きる伝統。

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W

狼 · 大いなる狼(Wolf / Great Wolf)Shamanic Worlds · 多文化的

Shamanic Worlds における中心となる護りの獣の元型。一つの文化に限られず、東アジアでは大神/狼、アフリカではアフリカオオカミ、北欧ではフェンリルとして現れます。

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狼十字(Wolfskreuz)アイスランド

アイスランドの護符。トールの槌を噛みちぎる狼を描きます。シャーマニックに読めば、支配的な像を破る狼の気。

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巫(Wu)中国

古代中国の最古のシャーマン。「巫」の字は垂直の軸に二つの姿を示し、天と地を結びます。Shamanic Worlds のロゴ字。

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Y

山伏(Yamabushi)日本 · 修験道

修験道の実践(じっせん)者。山に分け入り、真言・火・滝とともに行を重ねる行者。(日本の読者にはなじみ深い)

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陰陽(Yin / Yang)道教 · 中国

道教宇宙論の極性の基底。陰のうちに陽の芽、陽のうちに陰の芽。

Z

站樁(Zhan Zhuang)道教 · 中国

杭のごとく立つ。気を集める静の姿勢の行。八卦掌(はっけしょう)・太極拳・気功の基礎。