𓂀 エジプトのシャーマニズム ·
神々(かみがみ)・秘儀(ひぎ)・マアト 𓋹
ネオ・ペイガニズムでもなく、カードによる占いでもございません。世界を秩序(ちつじょ)に置く、生けるエジプトの神々との出会い · 一枚の羽根が各々の心を量(はか)る道のりでございます。

西欧における近年のエジプトのシャーマニズムは、緊張(きんちょう)を孕(はら)んだ位置に立っております。一方には、原典・発掘・厳密な歴史的方法を用いる学術のエジプト学。他方には、エジプトの意匠を旅の土産のように選び取るエソテリックの界隈(かいわい)。両者の間に — まさに Shamanic Worlds の立つ位置にてございます — 歴史的知識に根ざしつつ、なお今日も感じうる生ける力に開かれた、エジプトの神々(かみがみ)との真摯(しんし)な霊的(れいてき)出会いが存在しております。
本稿は Shamanic Worlds におけるエジプトの見取り図でございます。エジプトの神々の風景を描き、主要な人物像を位置づけ、主要な神格に関する個々の輪へとお導きいたします。
𓋹 中核 · マアトという支える原理
個々の神格に進む前に、すべての上に立つ一つの概念を申し上げねばなりません — それがマアトでございます。マアトは正義、真理、宇宙の秩序、正しさを意味します。女神として描かれる場合、頭にダチョウの羽根を戴(いただ)きます。原理として、彼女は世界を結びとめるもの — マアトなくば、すべては再び混沌(こんとん)に還ってしまうのです。
ファラオは即位(そくい)においてマアトに誓いを立てました。神々はマアトの中で振る舞います。死せる者はみな、死者の審判(しんぱん)においてマアトに対して量られます — 彼女の羽根が天秤の片側に、亡き者の心臓がもう片側に置かれます。心臓が羽根より軽ければ、その者は祝福(しゅくふく)の野に入ることを許されます。重ければ、怪物アメミトに呑(の)まれるのです。
マアトは数多の規則の一つではございません。マアトとは、他のすべてが量られる基準(きじゅん)そのものでございます。エジプトのシャーマニズムを実践しようとする者は、自身からではなく · マアトから始めるのです。𓂀
大いなる神々の系譜
エジプトの神々の体系は、三千年を超える歳月の中で驚くべき複雑さを育ててまいりました。いくつかの中心を明確に名指すことができます。
ヘリオポリス九柱神(きゅうちゅうしん)
最古の神々の配置の一つ。原初神アトゥムから、シューとテフヌトが生まれ、そこからゲブとヌト(大地と天)、そしてオシリス、イシス、セト、ネフティスへと至ります。古典エジプト神学の中心となる家系でございます。
オシリス・イシス・ホルスの家
九柱神から生まれる、霊的実践において特に重要な三世代の家系。オシリス、殺(あや)めて再び組み合わされた死者の領域の神。イシス、その妻、彼を再び一つに結びつける者 — 母、魔法を司る者、嘆く者。ホルス、その息子、父の仇(あだ)を討つ者。
太陽の神々
ラー、太陽を天に渡らせる者。アテン、太陽円盤(えんばん)(アマルナ時代の短き現象の中心)。アメン、後にラーと結ばれアメン=ラーとなるテーベの最高神。ラー · 浄(きよ)めの炎(ほのお)もご参照ください。
𓅓 守護の神々と秘儀の神々
トト(エジプト語ジェフティ)、トキの頭をもつ文字・知恵・呪術(じゅじゅつ)の神。セクメト、ライオンの頭をもつ女戦神。ハトホル、愛と音楽の喜びの牛の女神。アヌビス、ジャッカルの頭をもつ防腐(ぼうふ)の主 — キンイロジャッカル・アフリカのオオカミ・アヌビスもご参照ください。
𓂀 シャーマニズム的次元
エジプトの神々の世界と関わることが、なぜ「シャーマニズム」であり、学術的宗教史にとどまらないのでしょうか。違いは姿勢にございます。シャーマンは神々を象徴や文化的構築物としてではなく、実在する存在として知覚いたします。神々と関係に入り、共に働き、神々に呼ばれることをも許すのです。
エジプトの伝統において、それは秘儀(ひぎ)の祭祀(さいし)において行われました。特によく知られるのはイシス秘儀でございます。ヘレニズム世界に広がり、ローマ帝政期(ていせいき)を経てなお生きておりました。これら秘儀において、入信(にゅうしん)者は伝授(でんじゅ)の中で女神そのものと対面いたしました — 今日の言葉で言えばシャーマンのトランスと呼びうる形で。
エジプトのシャーマニズムの道具
伝統の各所に、いくつかの道具が繰り返し現れます。
- ヘカ · 呪術(じゅじゅつ)の力 · 独立した言葉、独自の神格、行う者の能力 · マナやアシェに相当するエジプトの概念
- セケム · 力を授かった臨在(りんざい) · シャーマニックな武術における氣もご参照ください
- ヒエログリフ · 単なる文字ではなく儀礼の品 · 一字一字が固有の力を担います
- 香 · キフィ、ミルラ、乳香(にゅうこう) · 中心となる供物
- 護符(ごふ) · 𓆣 スカラベ、𓋹 アンク、𓂀 ウジャト、𓊽 ジェド柱 · 守りと福のため
- 神々の名による呼びかけ · エジプトにおいて各神格はいくつもの名を持ち · 真の名は特別の力を担います
𓆣 エジプトのシャーマニズムの特質
他の伝統と比較したとき、エジプトの流れにはいくつかの固有性がございます。
動物の頭をもつ神々。ほぼ全てのエジプトの神は動物の頭で描かれます。それは原始性ではなく、神学的な言明(げんめい) — 神はその動物の特質を純粋な形で体現するという宣言でございます。イシスとハトホルは角(つの)を戴き、トトはトキの頭を、セクメトはライオンの頭を持ちます。これらの神と働く者は、動物と、動物の上に立つものに同時に出会うのです。
死後の世界との密な結びつき。生から死への移行(いこう)を、エジプトほど精緻(せいち)に作り上げた伝統はほとんどございません。ピラミッド・テキスト、死者の書、墓室の美術 — すべてが死後世界の精緻な地図でございます。シャーマンの実践者にとって、これは内なる世界において案内図となる豊かな像(ぞう)の宝庫でございます。
心臓の意味。エジプトにおいて心臓(イブ)は思考と決断の座でございます。マアトの羽根は頭ではなく心臓に対して量られます。思考を主に頭に置く西欧文化にとって、これは癒(い)しの修正となります。
𓊨 イシス秘儀という歴史の錨(いかり)
イシス秘儀はエジプトの伝統において最もよく知られるシャーマン的・入信的要素でございます。アプレイウスは小説『黄金のロバ』(紀元2世紀)においてイシス入信の様子を描いております — 一次資料の文学的描写として希有(けう)なものでございます。入信者は夜の儀礼の中をいくつかの位相(いそう)を通って導かれ、「上の世界と下の世界の神々」と出会いました。象徴的な死と再生を体験したのでございます。
この構造 — 死、もう一つの世界の通過、再生 — は徹底してシャーマン的なものでございます。多くの文化において見いだされます。エジプトはそれを特別な精度において結実させたのでございます。
Shamanic Worlds におけるエジプトのシャーマニズム
Shamanic Worlds の実践において、エジプトは五つの大いなる流れの一つでございます。マーク・ホサック博士は東アジア美術史の博士として、エジプトの儀礼像の構造的(こうぞうてき)深さを見抜く眼を持ちます。アイリーン・ヴィースマンは儀礼史の能力を加えます。共にライブの行事においてエジプトの神々との特定の出会いへとお導きいたします — 今日、ドイツにおける西欧の実践者が歩みうる範囲の中で。
エジプトの流れは、多くの方にとって驚くほど早く開きます。像は力強く、神々は具体的で、構造は明瞭でございます。とりわけ死、悲嘆、移行(いこう)と共に働きたい方にとって、エジプトは尊い入り口となります。オシリス、イシス、アヌビスはこの領域において数千年の練達を担ってまいりました。
「儀礼(ぎれい)の中でのイシスとの出会い · 私の生活において何かが崩れていた時期に、深く働きかけてくださるものとして体験いたしました。」
個人の体験です。結果には個人差がございます。
エジプトの神々に触れる
エジプトの流れは、狼シャーマンの奥儀(おうぎ)の道における五つの道のうちの一つでございます。伝授はマーク・ホサック博士とアイリーン・ヴィースマンの伴うライブの行事にて執り行われます。